全長約35cm。胸びれはほぼ透明で、模様は入っていません。
胸びれの最初の2軟条の先端が別れていないことから
他のとびうおの仲間と区別することができます。産卵期は初夏で、
ふ化すると秋には南下し、春から夏にかけては北上します。
幼魚では下顎に一対のひげがあります。
伊豆諸島では初夏から秋にかけて追い込み網などで漁獲されます。
透き通った白身の肉は脂肪分も少なく、淡白です。
刺身や光り物としてのすし種に利用されるほか、塩焼きやフライ、
あるいはムニエルやバター焼きなどでも美味しくいただけます。
開き干しや塩乾品、あるいは様々な練り製品もおすすめです。
全長約1m。腹びれを持たないこと、側線孔が白色に縁取られ白色の点列を呈して
いることが特長。この点列が棒秤の目盛りのように見えることなどから
「はかりめ」の別名があります。瀬戸内海や東京湾に多いですが有明海のものも
名産とされています。旬は7月から8月。夜行性で夜釣りで良く釣られ、東京湾
では好対象種になっています。
血液中に弱いたんぱく毒を持ち生食には注意が必要。加熱すれば問題ありません。
天ぷらやすし種、白焼きのほか、関西では棒寿司や八幡巻にされ食されます。
東京湾のまあなごは江戸前の代表格で主に天ぷらにされ、めそっこと呼ばれる
50gから60gのものが好まれます。あなごなどの幼生レプトセファルスは
「のれそれ」として珍重され高知県で有名であり、近年では東京の居酒屋でも
見ることができます。ポン酢や生姜醤油で食すのがおすすめです。
英名のトマトは、さかのぼると「ふくらんだ果実」を意味するメキシコ土語に
由来するといいます。品種は果皮の色によって桃色系、赤色系に大別されます。
日本では中果以上の生食用の品種は、ほとんど桃色系で占められます。
桃色系は酸味やトマト臭が少なく生食に向いています。加工用としての需要が
大きい欧米では、酸味と甘みの強い赤色系のトマトが主流です。
皮をむく場合は「湯向き」といってトマトを熱湯に数秒入れ冷水に取ると
きれいにむけます。生でサラダやジュースにするほかスープやシチューなどの
煮込み料理やオムレツ、炒め物など幅広い料理法があります。
鮮度の良いものは1週間程度日もちします。
塾度の進んだものは冷蔵庫に入れて2、3日。完熟したトマトは丸ごと冷凍すると
水で洗うだけで皮がむけるので安いとき多めに冷凍しておくと重宝します。