株式会社綱八は、大正13年に祖父・志村久蔵が現在の総本店の地に店を構えてより、本年創業100周年を迎えました。これも永きにわたりご愛顧・ご支援を頂きましたお客様や、素晴らしい食財や商品をご提供して下さっているお取引先様、営業に際しご理解とご支援を頂いておりますご出店先様、そして、各店舗を支え盛り立ててくれた弊社の先人達や
社員・スタッフ、本当に多くの皆様に支えられてまいりましたお陰でございます。改めて心より感謝申し上げます。
「天ぷら 新宿 つな八」この屋号には私たちの思いが込められています。
天ぷら
安土桃山時代に南蛮渡来の産物として日本に伝来された天麩羅。江戸時代に入り江戸前の新鮮なネタを街角の辻で揚げる「屋台天麩羅」として庶民に親しまれ、日本古来の食べ物の様に同化し今日に至ります。「胡麻油にこだわり、江戸前ネタ=鮮度の良いネタにこだわり、目の前で揚げたてを召し上がっていただく伝統的な江戸前天ぷらにこだわる。」これらを表現する職人を大切にします。
新宿
遡れば江戸時代の甲州街道。内藤新宿の宿場町から栄えはじめた新宿は明治18年に新宿駅が開業。明治以降は駅舎を中心に、大正ロマン、戦前の繁栄と騒乱、戦争で焼け野原になりながらも見事に復興を遂げ、昭和の高度成長期から平成バブルそして今の令和に至るまで、日本はもとより世界を代表する繁華街・娯楽街へ発展してまいりました。この新宿という地で商売をさせて頂いている自負と責任、誇りを忘れる事なく、新宿の文化や伝統、懐の深さを大切にして商売をして参ります。
つな八
「安くて・旨くて・感じが良い」 綱八多店舗化の礎を築いた私の父・圭輔が大切にしていたモットーです。今では「安くて」という表現を「お値打ち」と訳し綱八の理念の骨格とし日々挑戦をし続けております。また、つな八はアイスクリームの天ぷらに象徴される様に新たな商品開発をおこない、今までに無い天ぷらや、さらに旨い天ぷらを探求し、調理・接客の向上と合わせて「伝統は革新の連続なり」を大切にします。
100周年は一つの通過点であり、次世代に綱八のイズムを継承し、天麩羅文化を日本各地、世界に伝播していく事を使命とし、お客様がこぼれる笑顔で、揚げたての天麩羅に舌鼓を打たれ、ご堪能される事を私たちの喜びと励みとし商売に精進して参ります。
今後とも倍旧のご支援何卒宜しくお願い申し上げます。